出口さんの奥様は、看護師として働きならが、ご自身の出産も控える身。生まれてくる孫の世話は「任せて」というお母様と、ご病気から徐々に回復され多趣味を楽しまれるお父様、愛ネコ一匹、そしてご近所に住む姪っ子さんたち…みんなの思いを入れた二世帯住居新築構想が立ち上がりました。住宅メーカーに次々に当たってみても、どうも得心いかず思案していた出口さん夫妻に、お姉様から、「秦建設という会社があって、そこは、言ったことをちゃんとしてくれるらしいよ」との情報が。さっそく完成見学会へ出向いて行ったのが出会いとなりました。
それからの話はとんとん拍子。出口さんから提出された要望と設計ラフ（ゾーニング）は実に明確でした。親戚や友人など、みんなに集まってもらえるようリビングは広くすること、個人の時間を大切にしたいので、一人ひとりの部屋をつくること、仏間を設けることなどを盛り込んで、設計図はすぐに固まりました。

施工中は、ちょくちょく現場へ？
「いえいえ、ほとんどのぞけなくて、専ら親父が」と苦笑いの出口さん。お父様は、いろいろな心配が浮かぶのか、現場監督さんに毎日のように質問攻勢だったそうで、「監督さんたちには苦労かけてしまったんですよ」と恐縮の出口さんです。しかし、そのお父様も完成後は大満足で、この日も、「ほんと、ようやってくれた」「秦さんところの社員は頭の回転がええ」「秦社長の指導がええ」と、秦社長もあっぷあっぷ（？）するほどの絶賛ぶり。「言ったこと」以上の出来上がりは、ご家族の晴れやかな笑顔で証明されました。
「改めて見ると、リビング、結構広いなあ。つまりは、みんな部屋よりもここで過ごすんだろうな」、出口さんの言葉に、奥様も目を細め、ゆっくりうなずいていたっしゃいました。